未来助産院

― 「歩いて行ける牛舎はある助産院」って?!

妊娠・出産・子育ては喜びと同時に、不安や悩みもつきもの。
熊本県菊池市にある 未来助産院 は、そんなママと赤ちゃんに寄り添う場所です。

自然豊かな環境で、妊娠中のコンディショニングや母乳育児支援、産後ケア、赤ちゃんの発達や離乳食の相談まで。
「病院だけではカバーできない部分を支えたい」という想いから2018年に開院し、多くのママたちから「もっと早く出会いたかった」と言われる助産院です。


目次

助産師を目指したきっかけ

和田さんのキャリアは意外にもOLからスタート。
大学卒業後は一般企業で働いていましたが、お姉さんの妊娠・出産をきっかけに「妊娠・出産って本当にすごい!でも大変!」と実感。

その頃から整体などで体のケアを受けていたこともあり、
「妊娠中から体を整え、安心して出産を迎えられるようにサポートしたい」と考え、助産師を志すことに。

さらに京都で「トコちゃんベルト」を開発した先生を訪ね、
「先生みたいになるにはどうすれば?」と聞いたことも。
若さゆえの直球ぶりに「そんな簡単なものじゃないよ」と笑われつつも、その経験が大きな転機になりました。


開業と大切にしていること

3つの病院で勤務経験を積んだのち、2018年に未来助産院を開業。

病院では入院中や1か月健診など短い期間しか関わることができませんが、
地域に出ると「おっぱいが痛い」「赤ちゃんが寝ない」「体を反る」など、産後にこそ支援が必要な場面がたくさんあることを実感。

そこで未来助産院では、

  • 妊娠中の骨盤ケアやバースプラン準備
  • 産後のリカバリー整体
  • 授乳・母乳育児相談
  • 0歳児の発達支援や離乳食のサポート

といった幅広いケアを展開しています。


家族で関わる子育て

「助産師はママのためだけではなく、家族全体をサポートする存在」と語る和田さん。

妊娠中からご夫婦で来院される方もいれば、産後にはパパも一緒に沐浴や抱っこの練習を行うことも。
ママが言いにくい「本当はこうしてほしい」という気持ちを代わりに伝え、夫婦のすれ違いを和らげることもあります。


自分の経験が支えるケア

和田さん自身も子育ての中で「発達がゆっくり」と悩んだ経験がありました。
そのとき理学療法士や言語聴覚士、保育士、医師など、たくさんの専門家に支えられたと振り返ります。

だからこそ今は、助産師が赤ちゃんの発達について理解することをとても大切にしています。
「助産師は“最初に出会う専門家”。ここでの気づきが、その後の発達支援につながる」と実感しているそうです。


和田洋子さんの専門領域と資格

助産師・看護師の資格に加え、

  • 受胎調整実地指導員
  • 不妊症・不育症ピアサポーター研修修了
  • WRAP(元気回復行動プラン)ファシリテーター
  • 眠育アドバイザー

など、幅広い知識とスキルを活かして活動。
また「菊池市子育て子ども会議委員」として地域の子育て支援にも携わっています。


メッセージ

「妊娠中にどれだけ準備できているかで、産後の過ごし方は大きく変わります。
“こんなはずじゃなかった”とならないために、未来助産院と一緒に準備をしていきましょう。」

田舎の牛舎のそばにある助産院ですが(笑)、どうぞ気軽にお越しください。


編集部あとがき

ユーモラスな人柄と確かな専門性。
和田さんの語る「未来助産院」は、地域のママや赤ちゃんにとって心強い存在そのものでした。

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